会社の選び方

人間、できるだけ良い待遇を受けたいものだ。 ましては嘘求人などには引っかかりたくないものだ。 ここに私の経験に基づき、できるだけまともな会社を選ぶ基準をかいておく。 多少はまともな会社に当たる確率を上げることはできるだろう。
会社を選べる立場の人も、そうでない人もいると思うが、 全部を満たさなくても少しでもまともな会社に出会えるように参考にしてほしい。
それぞれ仕事に対する要望は違うだろう。 趣味や仕事内容を重視するあまり「待遇は悪くて良い」「休みなんて少なくて良い」 と考えるかも知れないが、とても危険なことである。 なぜならまともでない企業は嘘をつくので、肝心の趣味や仕事内容が面接で話したとおりではなく 全然違うということもありえるのだ。 (ネットで検索すれば実例が山程出てくる)  そうなると(私のように!)再転職しなければならない。手間も金もかかり経歴にも傷がつく。 だからいくら趣味重視、内容重視だといってもできるだけまともな会社を選ぶべきなのだ。
今までの記事をみると、中小企業にネガティブな事を書いているように思えるが、 中小企業だってまともな会社はたくさんあるし、大企業だってブラックはある。 ただ嘘求人だったり書類をくれなかったりというのは、圧倒的に中小企業が多い。 逆に大企業は待遇がブラックだったとしても、社会的対面を守ろうとするため、 書面で交わした契約や退職時の書類などはちゃんとくれる場合が多い。 つまり大企業の方が安全度が高い、という話だ。 大企業を選べば絶対安全というわけではないし、中小企業でしか望みが叶えられない人もいるだろう。 そこでまた、私の判断基準を参考にしてもらえればよいかと思う。

まともな会社の条件

ボーナス3.5ヶ月以上,休日120日以上, 一日8時間も働かせない,面接でお客様扱いしてくれる, 面接で会社側から残業代や退職金に言及する, 有給が半年で10日, 基本的に新卒のみ採用,あまり求人を出さない, 事業の上流(出資元)または出資元に近い, 自社で事業のほぼ全てが完結している, 事業の下流, 参入障壁が高い,  


一日8時間も働かせない だいたい7.5〜7.45Hが多い。
面接でお客様扱いしてくれる 人事が丁寧で、会社の説明を向こうからしてくれる。 間違っても「ネットとかで我が社のことを(ちゃんと)調べましたか?」 みたいなことは言わない。時間があれば会社案内のスライドとかDVDを見せてくれる。 言葉遣いも丁寧。「本日はありがとうございます。よくいらしてくださいました」から話が始まる。
面接で会社側から残業代や退職金に言及する 会社の制度がしっかりしていて自信があるからこそできることであり、 求人のアピールポイントでもある。
基本的に新卒のみ採用 他社を知らないヌルい労働環境の社員というのはわがままなものである。 ヌルい環境が当たり前、いやまだまだ足りないと彼らは考える。 逆に言えば社畜はおらず 、社員全体として「楽をしよう」という風潮があるため、自ずと仕事のハードルは下がる。
あまり求人を出さない 辞める人がいない=待遇が良いからである。 求人件数は職安で業種を絞るなり、フリーワード検索するなりすれば直ぐわかる。 求人頻度はこちらのサイトでわかる。
事業の上流(出資元)または出資元に近い  例えば日立の工場でいえば日立の社員(または系列会社の社員)。 ビルで言えばオーナー会社の社員。 お金を吸い上げる立場であり 出資元であるから、他社からの締めつけがない。 お金に余裕があることが多いので、あまり厳しくない。
自社で事業のほぼ全てが完結している  工場で言えば電気水道を自給していて、ゴミや排水の処分もできるだけ(ペレット化)やっている所。 自給自足してない工場に比べ優位性があり待遇が良くなりがち。 他社との関わりが少なく揉め事が少ない。
参入障壁が高い 他社との競争をせずに済むため、 会社側の都合で料金を決められる。 一定の利益を安定的に確保できるため高待遇に繋がる。

危ないの条件

ボーナス2ヶ月以下※,休日110日以下,有給が1年たたないとつかない, 労働時間が変,基本給が低い,面接で態度がでかい, 面接で条件を隠す,求人をたくさんかけている,求人を年がら年中かけている, 親族経営 下請け孫請け 参入障壁のない事業 事業の下流


ボーナス2ヶ月以下 そのボーナスも給料明細の「基本給」のみを基準にしたりする。 ブラック企業はとにかくせこいのだ。なお特別職や年給制は除く。
労働時間が変 完全週休二日制を謳っておきながら、変な時間換算で 土曜出勤にしたりする。 また日中に4時間の休みがあって拘束12時間だとかなったりする。 その4時間もきっちり休めなかったりする。 とにかく人を騙すために、わかりにくい仕組みにする。 とても危険なパターン。
基本給が低い 前述のボーナスを下げるため、 あるいはいつでも給料を下げるため。仮に退職金制度があってもこの基本給を基準にして雀の涙になる。
面接で態度がでかい  無能な人ほどえばりたがるものである。 ろくでもない人ほど感謝されたがるものである。 面接ででかい態度をとっても良いことなど一つもないのに、 そういう態度を採るということは、そういう人間が社長だったり役職者だったりする会社 だということだ。
求人をたくさんかけている 職安で調べられる。
求人を年がら年中かけている こちらのサイトで調べられる。
親族経営 会社の常識が全て、世間の常識が通用しない。そんな会社の 事が多い。危険。ただ利権にありついていて 業績の良い会社もある。そういうところは変だけど仕事の割が良い。
下請け孫請け うわっぱねされているので、資金的に厳しい。 業務を安くたくさんこなさないと生き残っていけないため、労働者は大変になる。
事業の下流 立場的に上流側のいうことを聞かねばならず、 厳しい要求や無茶な要求に対応しなければならなくなる。
参入障壁のない事業 たとえば飲食店や中古車屋。 参入障壁がなく誰でも出来てしまうため、やはりコスト競争になってしまう。 運送会社などは規模の優位性があるものの今の惨状。 まったく優位性がなければより厳しいだろう。

危ない会社にはいると、 あなたの身が危ない!  人生が危ない!
自分の人生は自分で守るしかない。



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